冷凍工場

ここまでついて来てくれた友人に礼をいい、二階の冷凍工場を目指して階段を下っていく。
踊り場をいくつも過ぎてようやくついた二階には、工場から漏れてくる冷気と共に男女入り混じった話し声が溢れている。
見ると、工場の入り口に待機所として設けられたらしき長テーブルに、俺の同期となる集団がムカデの足のように揃って腰掛けている。ザッと見た限り人数は30人ほど。オープンスタッフなので、人数だけは多いのだ。
わざわざ肩身が狭い思いをしなければならないことに内心苛つきながら、探し出した空席に腰かける。
すると、ズボンの股まわりがグッショリと濡れていることに気がついた。
テーブルの上にはティッシュ箱があったが、箇所が箇所なだけにおおっぴらにやるべきではないと判断して腕は伸ばさない。
手を覆い被せながら、責任者へ、すこしでも多くの乾燥時間を設けてくれることを祈り続ける。
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